
最近ちょっとネガティブなこと考えることが多くて悩んでます。



そうなんですね。大丈夫ですか?



はい・・・占いにも何度も行ってみたんですけどなんかスッキリしなくって。



そうでしたか。悩みの種類にもよるけど、占いではなくカウンセリングを受けた方が効果的ってこともあるんですよ。



そうなんですか?そういえばその2つの違い、よくわかっていません。ぜひ教えてください。
外からのアプローチと内からのアプローチ
占いとカウンセリング、大きな違いと言えば外からのアプローチか内からのアプローチなのかということです。占いの場合、鑑定士が占術を使ってちょっと先の未来を予想したり、本人や関係する人の性格や気持ちを予測して伝える。そしてその結果をもとに、鑑定士が問題解決の鍵となるアドバイスを提案するというのが占いのアプローチです。
占いは占術、カウンセリングは心理療法
占いの場合は、お客様の気になっていることをクリアにするために占術を使います。占術を使う目的は、「現状を客観的に把握する」ことがです。占術を使うと、神様からありがたいメッセージがもらえるのか?というとそういうわけではありません。将来こんなことが起こりそうとか、自分持っている性格はこんなところがあるということを調べるための単なるツール。それを踏まえてどうアドバイスを出すかは、鑑定士の手腕にかかっています。
一方カウンセリングは、心理療法を使って悩みや問題を解決していきます。後相談者の悩みの種類・相談者の資質・経済的なことを全て考慮した上で、カウンセラーは適切な心理療法を提案します。占いと大きく違うところは、心理療法をスタートする前に、カウンセラーと相談者がしっかりと面談を行うこと。どのような方法で解決をしていくのか、カウンセラーにはそれを明確に説明する義務があります。さらに、心理療法に入るにあたっては、「契約」が必要となります。カウンセリングは、卒業することが最終的なゴール。相談者とカウンセラーがそのゴールに向かって、一緒に向き合っていくことを「契約」という形で明確にするのです。


占いはあくまでも「ヒント」として受け取る
カウンセリングは、1回で終了することはなく、心理療法を繰り返していきます。だから、「しっかりと向き合う」という自分自身の姿勢が必要となり、自分ととことん向き合っていく根気よさも必要となってきます。もちろんそこには、信頼できるカウンセラーの存在も必要です。一方、占いは契約もなければ、事前面談もありません。時間も短いものでは10分から受けられるものもあります。短時間・単発で得られるのは、外からのヒント。占いでもらったアドバイスは、あくまでもヒントとして受け取るという大前提を持っていることが大切です。占いでもらったヒントを全部まともに受け取って、自分の感情が大きく揺れるのであれば受けることはお勧めしません。自分なりに考えたことがあり、それの答え合わせをするくらいの気持ちで結果を聞く、これが正しい占いの使い方なのです。


大きな違いは、自分自身と向き合う深さ
ここまでで書いたように、占いとカウンセリングにはいくつもの違いがあります。ですが、大きな違いは、自分自身と向き合う深さ。外からの意見はなく、ひたすら自分と向き合っていく、これがカウンセリングであり心理療法です。時には苦しい時もありますが、根本から変えたいという場合にはカウンセリングをお勧めします。占いは、お守りでありヒントです。流されるのではなく、プラスに使っていくことで占いの良さが発揮されるのです。ご自分の状態に合わせて、上手に使い分けてください。