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人生に正解はない!ということに早く気付こう 『自分の意見で生きていこう』(著者:ちきりん)

「どうして私は周りと同じような人生を歩めないんだろう?」この本は、そんな思いを持っている人に、本当の幸せとは何か?今日からまず何をすればいいのかを教えてくれる本だ。

この本はまず、意見とはなにか?なぜ必要なのか?の説明から始まる。「正しい意見はなんですか?」という議論をされることがあるが、そもそも「意見」には正解も不正解もない。ある問題や課題・事象に対して自分がどのようなポジションをとるのかを明確にすることが意見であり、それに対して正解も不正解もないというのが著者の主張。

この本で著者は、一貫して自分の意見を持つことの重要性を訴えている。なぜ意見を持たなければならないか?それは、意見を持っていないまま生きていると、誰かがもっともらしく言っている意見ばかり意識してしまったり、どこかに正しい答えがあるんじゃないかと、自分の選択に答え合わせばかりするようになってしまうからだと言っている。

私は仕事柄、「もうすぐ30なのに彼氏がいません」「いつ結婚ができますか?」という悩みをよく聞く。どうしてそこまで多くの女性が結婚にこだわるのか?と、常に不思議に思っていた。でもこの本を読んで、疑問はクリアになった。日本人は、ある程度の年齢になったら、家庭を持ち子供を育てることが幸せな人生だということを、いつの間にか刷り込まれているのである。

ちきりんは、この本の中で「学校的価値観」と表現している。

日本の学校は、算数の計算や理科の法則だけでなく、人生のさまざまな選択まで正解があるように教えます。たとえば「しっかり勉強していい学校に入り、卒業後は正社員として安定した職につき、家庭をもって子供を育てるのが幸せになるための正しい生き方である」といった具合です。

第4章 生きづらさから脱却しよう より引用

私たちは、学校でいつの間にか「正しい人生」を教えられてきたわけだ。でも本当は、人生には正解はない。どんな人生であったとしても、本人がこうしたい、こう生きたいと思えばそれがその人にとっての最適な生き方。他人がどうこう言える資格はない。
多くの人が、彼氏がいないことに不安を感じ、結婚に焦る。周りをみて、自分に彼氏がいなかったり結婚できていないと惨めに感じるのかもしれないが、そんなことを感じる必要は全くないのだ。彼氏がいなくても、結婚できなくても、得ることができる幸せは無限にある。

周りを気にしない、自分だけの幸せを探す、言葉でいうのは簡単かもしれないが、なかなかそうは思えないかもしれない。そんな時、この本に書かれている「自分の意見を持つ」ということを少しづつ試して欲しい。ちきりんは、

「意見の束が人格を創る」

第4章 生きづらさから脱却しよう より引用

と言っている。自分の意見を積み重ねていくと、自分という人格ができ、その人格で人生を生きることに自信を持てるようになる。自分の意見を持って人生を生きている人は、共感者もできるしファンもできる。本当の意味での人との繋がりを持つことができるようになるのだ。そのような人は、形にこだわるのではなく、相手とどういう関係性でいることが自分たちにとってベストなのか?という広い視点で考えられるようになるから、彼氏・結婚という枠にとらわれなくなるだろう。

日本でも、個々が意見を持ち、その意見を躊躇することなく発信できる環境ができて欲しいと強く願う。そうすれば「生きづらさ」を感じる人は今よりぐっと減るはずだ。

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